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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻1号

2003年01月発行

特集 外科における重症感染症とその対策

外科領域における深在性真菌症とその対応

著者: 竹末芳生1 大毛宏喜1 今村裕司1 村上義明1 横山隆2

所属機関: 1広島大学大学院病態制御医科学講座外科 2広島大学大学院病態制御医科学講座総合診療部

ページ範囲:P.61 - P.66

文献概要

 要旨:外科領域では疑診のまま治療が行われることが多い.その適切な開始基準がないことが第一の問題点である.その場合,日本では血清学的診断を,欧米では全身のカンジダ属によるcolonizationの程度をもとに治療が開始されるが,両者を併用したストラテジーを講じることにより精度の高いpre-emptive therapyが可能になると考える.第二の問題点として,non-albicans Candidaの増加が挙げられる.この真菌は,外科領域で常用されるfluconazoleに感受性が低いことが報告されている.新規抗真菌薬はこれらにも良好な感受性を示し,今後の適応について検討が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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