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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻1号

2003年01月発行

文献概要

臨床研究

地方郡部における小児鼠径ヘルニア日帰り手術の実際―アンケート調査による評価

著者: 井上光弘1 木村正美1 久米修一1 兼田博1 松下弘雄1 上村邦紀1

所属機関: 1健康保険人吉総合病院外科

ページ範囲:P.109 - P.112

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はじめに

 近年,day surgeryの普及により,小児鼠径ヘルニアに対し,日帰り手術を行う施設も増加してきた1,2).また,小児手術においては入院という環境の変化に対する患児の不安や,両親の患児以外の兄弟の世話などの理由で,日帰り手術のニーズは大きいと考えられる.

 当院のある人吉市およびその近隣の球磨郡は,熊本県の南部に位置する山間の地であり,交通の不便さや,夜間対応可能な医療機関の不足という問題を抱えている.

 筆者らは1997年後半より小児鼠径ヘルニアに対して日帰り手術を導入し,現在まで行ってきた.

 今回,地方郡部における小児鼠径ヘルニア手術に対する日帰り手術の有用性と問題点を患児の親へのアンケート調査を基に検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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