icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻10号

2003年10月発行

文献概要

特集 神経温存胃切除術

神経温存噴門側胃切除術

著者: 松木伸夫1 小林弘信1 江嵐充治1 伊井徹1 岩田啓子1 中村慶史1 古河浩之1 尾島英介1

所属機関: 1富士労災病院外科

ページ範囲:P.1325 - P.1331

文献購入ページに移動
 噴門側胃切除術後に高率に発生する逆流性食道炎の原因として,胃切除時,残胃および幽門輪に分布する神経が切離されることによる残胃の運動機能の低下および幽門輪の機能不全が深く関与していると考え,迷走神経の前幹から分岐する肝枝および幽門枝を温存する神経温存噴門側胃切除術を考案し,1987年から20例に行ってきた.対象はU領域に限局し,漿膜浸潤を全く認めない症例とした.術後1年目に逆流性食道炎の有無を,症状,バリウムの逆流,内視鏡および24時間pHモニターにより検討したが,ほぼ全例に逆流性食道炎を防止しえたので報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?