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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻10号

2003年10月発行

文献概要

臨床報告 2

胸部食道亜全摘術後の再建胃管内容排出遅延にerythromycinが有効であった1例

著者: 岩瀬和裕1 老松夏美1 檜垣淳1 三方彰喜1 宮崎実1 上池渉1

所属機関: 1りんくう総合医療センター市立泉佐野病院外科

ページ範囲:P.1437 - P.1439

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はじめに

 胸部食道亜全摘術後の胃管内容排出遅延はいまだ完全に克服されていない1).最近,erythromycin(EM)のmotilin receptor agonistとしての一面が注目され,幽門輪保存胃切除術あるいは幽門輪温存膵頭十二指腸切除術後急性期の胃内容排出遅延に対する有用性の報告が散見される1,2).食道癌術後急性期の再建胃管内容排出遅延に対してEMを使用した報告はほとんど見当たらないが,再建された大彎側胃管に対してもEMが有効に作用しうるとの報告も見られる3).胸部食道亜全摘術後の再建胃管内容排出遅延にEMが有効であった1例を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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