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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻11号

2003年10月発行

特集 クリニカルパスによる外科医療の進歩

第Ⅰ部:クリニカルパス導入の実践 クリニカルパス作成の実例 1.甲状腺

甲状腺癌手術のクリニカルパス

著者: 池谷俊郎1 竹尾健1 矢島純子2 金子京子2

所属機関: 1前橋赤十字病院外科 2前橋赤十字病院看護部

ページ範囲:P.40 - P.44

文献概要

はじめに

 甲状腺分化癌(乳頭癌,濾胞癌)は甲状腺悪性腫瘍の90%を占め,予後が比較的良好で,術後長期生存を期待できるため,合併症や後遺症のない手術治療が望まれる.しかし,手術の適応や手術術式については議論が多く,標準的な治療指針は確立されていない.髄様癌は多発内分泌腫瘍症(MEN)に合併することがあり,全身検索や他の合併腫瘍への治療が必要となることも多く,また未分化癌はきわめて悪性度が高く,集学的治療を行っても根治的な治療は困難で手術適応も少ない.このように甲状腺癌は多彩な病態を含んでいるが,手術治療にあたっては以下のような条件をもとに,クリニカルパス(以下,パス)を作成し,使用している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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