icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻11号

2003年10月発行

特集 クリニカルパスによる外科医療の進歩

第Ⅰ部:クリニカルパス導入の実践 クリニカルパス作成の実例 2.呼吸器

肺葉切除術のクリニカルパス

著者: 𠮷田順一1 吉田英子2 松尾憲一34

所属機関: 1下関市立中央病院呼吸器外科 2下関市立中央病院看護部 3下関市立中央病院外科系統括部 4下関市立中央病院クリニカルパス推進部

ページ範囲:P.45 - P.53

文献概要

はじめに

 1995年にZander Kが唱えたcritical path1)は後年さまざまに表現されるが,本稿ではパスと略称する.肺切除のパスについて,英語文献では1997年米国東海岸のマサチューセツ総合病院(MGH)から術後在院7.5日2),翌年西海岸からは同1日3)と報告された.また2001年当院からマーキングと胸腔鏡手術を組み合わせたパス4)が報告された.日本語文献では1998年野守による肺葉切除(以下,葉切)のパス5)がある.

 当院の取り組みは1999年に気胸に対する胸腔鏡下手術(VATS)のパスから開始され,好評にて葉切などに拡大された.これらを同年の日本肺癌学会総会にて報告した際,会場ではMGHにおける肺切除のpatient care pathwayと職員用clinical pathwayが配布された.前者はオンタリオ病院の患者用パス6)が類似する.また国内では広島赤十字病院7),黒部市民病院8)および当院9)が肺癌手術などの患者用パスをウエブ公開している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら