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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻12号

2003年11月発行

文献概要

特集 浸潤性膵管癌の診療をどうするか

超音波集検とその成果

著者: 田中幸子1 中泉明彦1 井岡達也1 高倉玲奈1

所属機関: 1大阪府立成人病センター検診部

ページ範囲:P.1475 - P.1478

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 浸潤性膵管癌の予後は非常に悪く難治癌とよばれているが,早期診断例では長期生存も期待できる.膵癌を予後のよい早期に診断するための方法として,超音波による検診を取り上げ,その問題点と解決の糸口について解説した.また,筆者の施設で行っている膵癌に特化した超音波を主体とした定期検診システムについても紹介した.今後の方向としては,肝・胆・膵・腎など多種類の臓器の癌を一度に発見できる超音波検診を普及させること,その中から積極的に膵癌の間接所見を拾い上げ2次精査を行うこと,2次精査で膵癌を否定された場合にも高危険群に対しての膵に重点を置いた定期検査を行うことの3点が重要であろうと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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