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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻12号

2003年11月発行

文献概要

特集 浸潤性膵管癌の診療をどうするか

浸潤性膵管癌における内視鏡的診断法

著者: 相浦浩一1 熊井浩一郎1 北島政樹2

所属機関: 1慶應義塾大学病院内視鏡センター 2慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.1489 - P.1494

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 浸潤性膵管癌におけるERCPの診断的意義は,MRCPなどの出現により,よりいっそう精密な読影が要求され,また,経乳頭的診断,治療のアプローチへの一過程との位置づけが強くなってきた.したがって,症例ごとにその目的と検査の組み立てをあらかじめ計画しておくことが大切である.ERPに引き続いて施行されるERP下生検,擦過細胞診,さらに膵液採取による細胞診を組み合わせることにより,膵癌の病理学的診断が可能となる.さらに早期膵癌の診断のためには,膵癌症例の高危険群の設定と,精度の高い詳細な膵管(とくに分枝膵管)像,そして癌に特異的な分子生物学的情報が今後ますます要求されてくるものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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