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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻12号

2003年11月発行

特集 浸潤性膵管癌の診療をどうするか

補助療法の考え方

著者: 小菅智男1 島田和明1 佐野力1 阪本良弘1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院肝胆膵外科

ページ範囲:P.1505 - P.1508

文献概要

 膵癌は切除成績が不良なことから補助療法の必要性が指摘されてきた.アメリカのGITSGは1985年に無作為化比較試験(RCT)の結果を報告し,術後,放射線化学療法が有用であるとした.しかし,最近になりヨーロッパからこれを否定する報告が続いた.現時点では,膵癌に対する確立した補助療法はないと考えるのが妥当である.このようにRCTでありさえすれば信頼性が高いとする従来の考え方では,かえって長期間の混乱を招く危険性があることから,RCTであっても信頼性を吟味する必要があると考えられるようになってきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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