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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻13号

2003年12月発行

特集 内視鏡下手術で発展した手技・器具の外科手術への応用

低侵襲心臓手術における手術器具の発展と改良

著者: 森光晴1 四津良平1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科(心臓血管)

ページ範囲:P.1597 - P.1603

文献概要

 心臓外科手術は他の領域と同様,低侵襲化の方向に向かっている.現在,本邦で行われている低侵襲心臓手術(minimally invasive cardiac surgery:以下,MICS)は多くあるが,筆者らは主に胸骨部分切開によるいわゆるstandard MICS,右第4肋間を主とした小開胸,内視鏡補助下で行うport-access MICSによる弁膜症,心房中隔欠損症,左房粘液腫などの手術を多数積極的に行っている.こういった術式では術野が狭小なため,鉗子やカニューレ,大動脈遮断法に至るまで様々な手技や器具が開発,改良されてきた.その一部は通常の胸骨正中切開による開心術に応用されている.心臓外科手術は今後も新しい手技や器具の開発,改良に伴い,さらなる低侵襲化に向かっていくことが期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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