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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻13号

2003年12月発行

特集 内視鏡下手術で発展した手技・器具の外科手術への応用

超音波凝固切開装置によるリンパ節郭清および自動縫合器による胃切除後再建

著者: 松井英男1 宇山一朗2 杉岡篤2 蓮見昭武2 大谷吉秀3 北島政樹3

所属機関: 1㈶ライフ・エクステンション研究所附属永寿総合病院外科 2藤田保健衛生大学外科 3慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.1609 - P.1613

文献概要

 腹腔鏡下手術に用いられる手技や器械の開腹手術への応用につき,胃癌手術を例にとり概説した.リンパ節郭清における超音波凝固切開装置の応用は開腹手術においても有用であり,結紮の少ない,体内に異物を極力残さない手術が簡便に施行できるが,器械の特性を理解し,いくつかの注意点を守って使用することが肝要である.また,胃切除後の再建では腹腔鏡下手術用の自動縫合器を用いることにより,狭い術野であっても残胃空腸Roux-en-Y吻合や食道空腸吻合が消化管の開放を最小限にして簡便かつ確実に施行できる.今後,コスト面での検討も必要であるが,開腹手術そのものも発展することが予想される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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