icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻13号

2003年12月発行

臨床研究

乳癌腋窩リンパ節転移陽性例に対する術前化学療法後センチネルリンパ節生検

著者: 尾浦正二1 平井一成1 吉増達也1 粉川庸三1 西田宗弘1 佐々木理恵1 岡村吉隆1

所属機関: 1和歌山県立医科大学第1外科

ページ範囲:P.1667 - P.1670

文献概要

はじめに

 乳癌手術における腋窩リンパ節郭清の主たる意義が正確なstagingにあるとみなされるようになってからは,レベル3までの完全な腋窩リンパ節郭清の意義が疑問視されるようになってきた.それ故,リンパ節サンプリングが腋窩リンパ節郭清にとって代わる可能性が示唆される1)とともに,リンパ節サンプリングよりも更に客観性の高いセンチネルリンパ節(SLN)生検が注目を浴びるようになっている.しかしながら,SLN生検の適応は腋窩リンパ節転移の可能性の低い症例に限定されているのが実情である2,3)

 今回,筆者らは腋窩リンパ節に転移を認め,術前化学療法(NAC)により腋窩リンパ節のdown-stagingが得られた症例に対してSLN生検を行ったので,少数例かつ短期結果ではあるものの,その初期成績を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら