文献詳細
臨床報告 1
乳腺のinvasive micropapillary carcinomaの1例
著者: 小笠原豊1 桑田久子2 米原修治3 万代康弘3 大谷順3
所属機関: 1JA府中総合病院外科 2JA府中総合病院臨床検査科 3JA尾道総合病院病理
ページ範囲:P.1697 - P.1699
文献概要
Invasive micropapillary carcinoma(以下,IMP)は1993年にSiriaunkgulら1)が浸潤性乳管癌の1亜形として報告してから,浸潤癌のなかでもリンパ管侵襲,リンパ節転移が高度で予後の悪い組織型として近年注目されている.
腫瘍のなかでIMPの形態を示す部位がどの程度占拠したものをIMPとするかは報告により異なるが,IMPが腫瘍の全体を占めることは比較的稀とされている2).今回,腫瘤の全体がIMPの形態を呈した乳癌症例を経験したので報告する.
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