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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻2号

2003年02月発行

文献概要

特集 胆囊癌NOW

肝門浸潤胆囊癌の手術治療―適応と限界

著者: 宮崎勝1 伊藤博1 木村文夫1 清水宏明1 外川明1 大塚将之1 吉留博之1 嶋村文彦1 加藤厚1 貫井裕次1

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学(第1外科)

ページ範囲:P.181 - P.184

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 要旨:進行胆囊癌(stageⅢ,Ⅳ)切除85例の成績をその進展様式別に比較検討した.肝床浸潤型35例,肝門浸潤型21例,肝床・肝門浸潤型26例,その他3例であった.肝門浸潤を示した例の約1/3に血管合併切除を要した.治癒切除率は肝床浸潤型71%であったのに比べ,肝門浸潤型33%,肝床・肝門浸潤型31%と有意に低かった.手術死亡率は肝床浸潤型6%に比べ肝門浸潤および肝床・肝門浸潤型では14%,19%と高い傾向を示した.術後生存率では肝床浸潤型が有意に他群に比べ良好であり,1年,3年,5年生存率が54%,27%,17%であった.進行胆囊癌の中でも肝床浸潤例に対しては積極的外科切除を選択すべきと思われるが,肝門浸潤例に対しては,その手術適応は慎重になされるべきと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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