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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻2号

2003年02月発行

文献概要

特集 胆囊癌NOW

胆囊癌に対する腹腔鏡下胆囊摘出術

著者: 加藤貴史1 草野満夫1 村上雅彦1 早稲田正博1 五藤哲1 牧田英俊1 中村明央1 星野光典1

所属機関: 1昭和大学医学部一般消化器外科

ページ範囲:P.189 - P.194

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 要旨:胆囊癌に対する腹腔鏡下胆囊摘出術(以下,LC)は,「予期せぬ胆囊癌に対して容認されうる適応」と,「胆囊癌を疑う症例に対する適応」の2つに分けて考えるのが妥当である.予期せぬ胆囊癌では,術後の固定標本の病理組織学的検索により深達度に対応した追加切除を行う必要がある.また,胆囊癌を疑う症例に対するLCでは,胆汁散布による癌細胞播種,切除断端の癌遺残を防止するため全層胆囊摘出術,No12cリンパ節切除などが必要である.いずれの場合も術中または術後の病理診断に応じて,適切な追加根治術を施行するという方針であれば,胆囊癌に対するLCはtotal biopsyの意義において開腹術を越えるメリットがあると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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