文献詳細
文献概要
近代腹部外科の開祖:Billroth
ビルロート余滴・2
著者: 佐藤裕12
所属機関: 1北九州市立若松病院外科 2日本医史学会
ページ範囲:P.209 - P.211
文献購入ページに移動 外科学の発展に多大な貢献をなした恩人の一人として,ビルロート(Theodor Billroth;1829~1894:図1)の名前を挙げることに異存を唱える者はいないであろう.言うまでもなく,石炭酸を用いた防腐法を提唱したリスター卿(Joseph Lister;1827~1912),レジデント制度を創始し多くの弟子を育てることによって,アメリカにおける外科学隆盛の基礎を作ったハルステッド(William Stewart Halsted;1852~1922)らとともに,「Billroth」の名は外科学史上不朽のものである(図2).
今回掲げた図2は,1960年の「Ann Surg」誌に掲載された「Five Pillars of Surgery(外科学を推進した5組の柱石ないし中心人物)」と題された挿図であるが,この図のキャプションとして,「有史以来の外科学史を通観して,外科学の発展に関して多大な貢献をなした人物名を5人に限って挙げることは非常に難しいが,ここに挙げた5組がその候補として十分な資格を有していることには異存のないところであろう.
今回掲げた図2は,1960年の「Ann Surg」誌に掲載された「Five Pillars of Surgery(外科学を推進した5組の柱石ないし中心人物)」と題された挿図であるが,この図のキャプションとして,「有史以来の外科学史を通観して,外科学の発展に関して多大な貢献をなした人物名を5人に限って挙げることは非常に難しいが,ここに挙げた5組がその候補として十分な資格を有していることには異存のないところであろう.
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