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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻2号

2003年02月発行

文献概要

臨床報告 1

誤飲した魚骨により腹壁膿瘍をきたした1例

著者: 木内俊一郎1 森河内豊1 滝吉郎1 高林有道2

所属機関: 1財団法人田附興風会医学研究所北野病院救急部 2財団法人田附興風会医学研究所北野病院外科

ページ範囲:P.251 - P.253

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はじめに

 異物は誤飲してもそのほとんどが自然に排泄されるが,比較的稀に消化管穿孔や穿通を起こし,腹膜炎を発症したり腹腔内腫瘤,膿瘍を形成することがある1).本邦では食習慣から魚骨による消化管異物が最も多く,異物による消化管穿孔の中でも魚骨が最も多い.今回,魚骨が消化管穿孔を起こしたもののそれが腹膜炎に至ることなく軽快し,後日腹壁膿瘍として発症した1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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