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臨床報告 1
有茎性に膵外への巨大発育を示した膵漿液性囊胞腺腫の1例
著者: 吉留克英1 角村純一1 岩瀬和裕1 藤田繁雄1 田中智之2
所属機関: 1社会保険紀南綜合病院外科 2社会保険紀南綜合病院病理(現:堺市衛生研究所)
ページ範囲:P.259 - P.262
文献購入ページに移動1962年Campbellらは膵囊胞腺腫を病理形態学的に漿液性囊胞腺腫と粘液性囊胞腺腫に分類し1),1978年Compagnoらにより臨床上両者を独立した疾患として取り扱うことが提唱され,疾患概念が確立された2,3).以降,近年の画像診断の発達に伴い漿液性囊胞腺腫の報告例が増加しており,本邦において1994年水本により140例が集計報告されている4).筆者らは画像所見上膵囊胞腺腫の特徴的な像を呈していたが,膵との連続性が不明であり,術前確定診断が困難であった症例を経験したので報告する.
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