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臨床報告 1
Recklinghausen病に早期胃癌と多発性気腫性囊胞を合併した1例
著者: 青木孝文1 庭野元孝1 大石達郎1 笹野満1
所属機関: 1丹後中央病院外科
ページ範囲:P.263 - P.266
文献購入ページに移動Recklinghausen病(以下,R病)は皮膚および神経の多発性神経線維腫とカフェ・オ・レ斑を主徴とし,眼・骨変化,脳・脊髄腫瘍など多彩な症候のみられる優性遺伝性疾患である1~4).R病と悪性腫瘍の合併頻度は高い1,3)が,胃癌の合併は比較的少ない5).今回,筆者らはR病に早期胃癌と多発性気腫性嚢胞を合併した稀な症例を経験し,腹腔鏡補助下幽門側胃切除術(以下,LADG)を施行した.R病に合併した早期胃癌にLADGを行った最初の報告となる自験例を呈示し,若干の文献的考察を加えて報告する.
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