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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻3号

2003年03月発行

文献概要

特集 Q&A器械吻合・縫合のコツ

Q2 タバコ縫合した消化管の拡張方法のコツは?

著者: 河野浩二1 松本由朗1

所属機関: 1山梨大学医学部第1外科

ページ範囲:P.304 - P.305

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 自動タバコ縫合器,あるいはタバコ縫合鉗子(巾着縫合器)のいずれを用いても,タバコ縫合糸をかけ終わり,巾着器具をはずした時点では,腸管の前後壁は軽く圧縮され付着している.この際には,確実に前後壁の粘膜面を同定し,鑷子,あるいはアリス鉗子で付着を解除し,腸管内腔を確認する.

 その後,腸管全層を3~4本のアリス鉗子で確実に把持し,その内腔をアリス鉗子もしくは腸鉗子で,前後左右方向に1~2回拡張する(図1).ゆっくり均等に力をかけることが肝要で,無理な拡張は腸管に裂傷を生じる.また,この際,タバコ縫合された糸は十分に緩めておく必要がある.緊張がかかると巾着糸の脱落が生じて,巾着操作が不確実になる原因となりうる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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