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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻3号

2003年03月発行

文献概要

特集 Q&A器械吻合・縫合のコツ

Q7 タバコ縫合糸を結紮する際に組織の一部がアンビルシャフトから外れた場合はどうする?

著者: 大野聡1 高倉範尚1

所属機関: 1社会保険広島市民病院外科

ページ範囲:P.314 - P.315

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 器械吻合は,基本的には一発勝負であり,やり直しがきかない場合が多く,それゆえに個々の細かい縫合手順によく習熟しておき,トラブルを未然に防いだり,発生した場合の対処の仕方をよく知っておく必要がある.

 器械吻合において発生するトラブルの一つに,食道もしくは口側腸管にアンビルヘッドを挿入し,アンビルシャフトにタバコ縫合糸を結紮するときに腸管の一部が結紮・縫縮されずに外れてしまうことがある.原因としては,手縫い吻合にしてもタバコ縫合器(PSI)を用いた場合でも,タバコ縫合が口側腸管の全層に十分に掛かっていなくて,結紮するときに腸管壁から縫合糸が切れてはずれてしまった場合か,結紮する際に過度の緊張が腸管にかかったために発生することが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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