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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻3号

2003年03月発行

文献概要

特集 Q&A器械吻合・縫合のコツ

Q11 ファイアしたあとはknotをすぐに緩める,それとも数秒そのままにする?

著者: 中村利夫1 中村達1

所属機関: 1浜松医科大学第2外科

ページ範囲:P.324 - P.324

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 器械吻合において発生しうる合併症の一つに吻合部出血がある.Williamらは大腸における器械吻合部の術後出血の集計を行い,器械吻合を施行した775例中17例(1.8%)に緊急手術または輸血を要する出血を認めたとし,なかでもサーキュラーステイプラーを用いた直腸の吻合部出血が11例と多かったと報告している1)

 この出血を防ぐためには自動吻合器の締め幅を狭くするか,自動吻合器のステイプル数が多く間隔が密なものを使用するかであるが,これは同時に吻合部の組織の挫滅や狭窄をきたすおそれがあるため一概には論じ得ない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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