icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻3号

2003年03月発行

文献概要

特集 Q&A器械吻合・縫合のコツ

Q16 打針前にステイプルがすでに飛び出していた場合はどうする?

著者: 竹之下誠一1 関川浩司1

所属機関: 1福島県立医科大学外科第二

ページ範囲:P.334 - P.336

文献購入ページに移動
 ステイプル式自動縫合器はその機能から2つに大別される.①4列の互い違いの直線的なステイプルラインを形成すると同時にその中央を切離するリニヤーカッター型,②2列の互い違いの直線的なステイプルラインを組織に残して縫合するリニヤーステイプラー型である1~3).基本構造は両者とも本体と交換可能なステイプルを格納しているカートリッジの部分よりなる.

 「ステイプルがすでに飛び出していた場合」の対応の原則は,「その縫合器は使用しないこと」である.縫合器によるトラブルは患者の生命予後と直接関係するものであり,安易な考えによる急場しのぎの策を試行してはならない.本設問に対しては「直ちに新しいカートリッジに交換する」という答えに尽きる.そこで本稿ではステイプルが飛び出す原因とそのような事態を避けるための予防策について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?