icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻3号

2003年03月発行

文献概要

特集 Q&A器械吻合・縫合のコツ

Q24 胃・十二指腸の端々吻合(ダブルステイプリング)のコツは?

著者: 永井祐吾1 田中信孝2 野村幸博2 永井元樹2

所属機関: 1総合病院国保旭中央病院内視鏡外科 2総合病院国保旭中央病院外科

ページ範囲:P.356 - P.359

文献購入ページに移動
 胃切除後のBillroth I法の再建は,手縫いでも縫合不全などの合併症はめったにみられず,通常の開腹手術でわざわざ器械吻合を行うメリットは少ない.

 しかし,腹腔鏡下手術においては,鏡視下あるいは小開腹での再建となり,消化液による汚染防止と手術時間短縮のために器械吻合の果たす役割は大きい.筆者らは腹腔鏡補助下胃切除1)を施行する際,器械吻合による端々吻合を施行している.この吻合法は少なくとも10分以内の短時間で終了でき,しかも完成後の外観は,手縫い端々吻合と何ら変わるところがない.最近は胃切除においても器械吻合器2個分の保険請求が可能になったので,当然のことながら開腹手術でこの手技を応用してもなんら問題はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?