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特集 Q&A器械吻合・縫合のコツ
Q25 胃・十二指腸の端側吻合のコツは?
著者: 帆北修一1 愛甲孝1 夏越祥次1 石神純也1 宮薗太志1
所属機関: 1鹿児島大学医学部第1外科
ページ範囲:P.360 - P.361
文献購入ページに移動十二指腸を切離する際は,遠位側にはper string instrument(Perstring(R))あるいは小児用腸鉗子などで把持し,近位側は十二指腸鉗子などで把持後切離する.十二指腸断端をアリス鉗子で把持し,28あるいは31mmのILS(R)またはPCEEA(R)を使用している.アンビルを挿入後,巾着縫合糸を緩まないように縫縮する.シャフトの挿入には種々の方法が報告されており,残胃切開部からの挿入法や胃の切除予定部分に切開をおき,胃の後壁に吻合後に胃を切離する方法,胃を半切後に切除胃からステイプラーを挿入する方法などがある.胃を半切後挿入する場合について述べると,胃の切離線を決定した後,大彎側からsurgical instrument(Liner Cutter(R),GIA(R))(75mm)を用い,切離予定線の約2/3を切離する(非切離部分をシャフトが通過する程度の余裕を持たせる).この切離部位の約2~3cm遠位側でPCEEA(R)が抵抗なく通過可能な大きさ(約3cm)の切開を加えるが,この際に支持糸を2本かけておくと切開創からのシャフト挿入が容易となる(図1).
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