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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻4号

2003年04月発行

文献概要

特集 腹腔鏡下大腸切除術のコツ

内側アプローチで行う腹腔鏡補助下S状結腸切除術のコツ

著者: 山口茂樹1 森田浩文1 長田俊一1 石井正之1

所属機関: 1静岡県立静岡がんセンター大腸外科

ページ範囲:P.491 - P.495

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 内側アプローチは主要血管根部処理を先行,結腸間膜を内側から外側に剝離し,最後に結腸外側の腸管固定をはずす方法であり,no touch isolationの概念に基づき,授動した結腸が終盤まで一定の位置に保たれ,オリエンテーションがつきやすいという利点がある.S状結腸切除術でのポイントは,1)下腸間膜動脈を把持し十分牽引する,2)下腸間膜動脈根部は右側から露出,血管切離,左腰内臓神経からの分枝切離の順で行う,3)下腸間膜静脈,左結腸動脈は最小限の切除でよい,4)結腸間膜授動は主に鈍的操作でsubperitoneal fasciaを背側に落としながら十分行い,その後外側からwhite lineを切離する,4)肛門側結腸間膜切離時に腸管切離位置との関係を十分確認する,5)腸管切離は自動縫合器1回操作で完了するよう心がける,などである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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