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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻4号

2003年04月発行

文献概要

私の工夫―手術・処置・手順

直腸前方切除術後縫合不全に対するドレーンの工夫

著者: 河原秀次郎1 牛込琢郎1 良元和久1 柏木秀幸1 平井勝也2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属柏病院外科 2東京慈恵会医科大学外科

ページ範囲:P.530 - P.531

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 低位前方切除術などの大腸切除術において縫合不全が生じた場合は,一時的なストーマの造設を余儀なくされる症例を経験する.たとえ縫合不全が改善されても,再々手術によりストーマ閉鎖術が必要であったり,患者の精神的肉体的負担は計り知れない.筆者らはドレーンを工夫することで,縫合不全部のドレナージと洗浄を行い,ストーマ造設術を回避してきたのでそのドレーンを紹介する.

ドレーンの作製法と操作法

1.ドレーンの作製法

 ペンローズドレーンNo.12(R)を用い,その内腔に14Frネラトンチューブを挿入する(図1).ドレーンの先端を腸管吻合部近傍に留置し,ドレーンを腹壁と最短距離に直線化できるように腹壁を貫いて固定する(図2).ネラトンチューブがペンローズドレーンより4cmほど長くなるようにドレーンをカットする(図3).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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