文献詳細
臨床報告 1
TS-1,15クール投与後胃全摘を施行したAFP産生胃癌多発肝転移症例
著者: 岡崎誠1 山村順1 篠崎幸司1 川崎靖仁1 大鶴実1 仙波秀峰2
所属機関: 1神戸掖済会病院外科 2神戸大学医学部外科病理学教室
ページ範囲:P.549 - P.552
文献概要
AFP産生胃癌は一般的に生物学的悪性度が高く,高率に肝転移を生じやすく,生命予後は悪いとされている1).
今回,筆者らは多発肝転移を伴ったAFP産生噴門部胃癌に対しTS-1を15クール投与後胃全摘を施行し,治療開始24か月後健在な症例を経験したので報告する.
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