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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻5号

2003年05月発行

文献概要

特集 栄養療法とformula

栄養アセスメントのformula

著者: 橋口陽二郎1 深柄和彦2 望月英隆1

所属機関: 1防衛医科大学校第1外科 2防衛医科大学校防衛医学研究センター外傷研究部門

ページ範囲:P.613 - P.618

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 外科領域における栄養アセスメントの目的は,手術リスクの評価と術前栄養療法の適応決定,および周術期の栄養管理における必要な投与エネルギー,栄養素の構成の算定,その効果の評価である.評価法には,病歴,身体所見,人類学的計測,生化学検査,免疫機能検査,間接熱量測定などがある.経口摂取の低下と1か月間に5%以上の体重減少,血清アルブミン値(3.0g/dl以下),リンパ球数1,000/mm3以下などを手術リスクとして重視する.栄養アセスメントは,すべての術前患者に一律にもれなく施行されることが重要であり,クリニカルパス作成などの際に,看護師,栄養士と協力して行われるように配慮していくことが望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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