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特集 栄養療法とformula
小児外科における栄養管理formula
著者: 遠藤昌夫1
所属機関: 1さいたま市立病院小児外科
ページ範囲:P.651 - P.661
文献購入ページに移動 小児外科の栄養管理に際して考慮すべき問題点と,栄養管理用のformulaについて考察した.栄養代謝上の特徴としては,①一定量の栄養素を代謝するのに多量の水分を必要とする,②離乳期前では乳糖分解酵素が優位で,ぶどう糖重合体の分解酵素が未発達,③アミノ酸代謝では芳香族アミノ酸の転換酵素が未発達,④腎への溶質付加を軽減するためにCal/N比を高く,⑤熱量比で脂肪への依存度が高い,⑥細胞外液電解質のNa,Clを少なく,細胞内電解質のK,Mg,PおよびCaを十分に,⑦微量元素ではZn,ビタミンではA,D,Eとともにビオチンも重要である,などが挙げられる.静脈栄養では小児用の基本液をベースにしたformula,経腸栄養では小児に応用可能なformulaについて解説した.
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