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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻5号

2003年05月発行

文献概要

特集 栄養療法とformula 特殊病態下のformula

肝機能障害におけるformula

著者: 中村卓郎1 長谷部正晴2

所属機関: 1獨協医科大学救急医学 2長汐病院

ページ範囲:P.683 - P.686

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 肝臓は栄養代謝において中心的な役割を果たしており,肝疾患における栄養管理は重要な治療の一つになっている.肝硬変患者では夜間就寝前補食(late evening snack:LES)により夜間飢餓状態が改善し,窒素バランスも良好になっている.急性肝性脳症の治療として,分岐鎖アミノ酸製剤を使用することは推奨されていない.

 肝硬変患者において蛋白質消費は促進しており,中・長期的な蛋白制限は望ましくない.分岐鎖アミノ酸投与は慢性肝性脳症の症状をもち,通常のアミノ酸が投与できない肝硬変患者に対して有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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