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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻5号

2003年05月発行

文献概要

特集 栄養療法とformula 特殊病態下のformula

腎機能障害におけるformula―腎不全に対する栄養療法

著者: 池田健一郎1 新田浩幸1 木村祐輔1 青木毅一1 小川雅彰1 岩谷岳1 肥田圭介1 小鹿雅博2 八重樫泰法2 佐藤信博2 鈴木泰2 石田薫1 遠藤重厚2 斎藤和好1

所属機関: 1岩手医科大学外科学第1 2岩手医科大学救急医学

ページ範囲:P.687 - P.692

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 慢性腎不全患者の栄養障害は蛋白栄養不良症が重要で,定期的な主観的・客観的栄養評価を行う.保存期腎不全は低蛋白・高カロリー食を基本とし,投与蛋白量は0.6~0.8g/kg/day,熱量は35kcal/kg/dayである.透析では,アミノ酸喪失を考慮し,蛋白質は1.2~1.3g/kgの投与が推奨される.栄養投与ルートの基本は経口摂取であるが,必要に応じて経腸栄養,経静脈栄養を選択する.経静脈栄養施行時は糖質をエネルギー基質の基本とし,腎不全用アミノ酸製剤を加えて非蛋白熱量比を300~500に設定する.また,水溶性ビタミンを補充する.急性腎不全時は,持続的血液濾過透析の施行により全身状態に応じた栄養療法が施行可能になりつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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