臨床外科58巻5号

2003年05月発行

臨床報告　1

感染性腹部大動脈瘤の1手術例

著者： 裴英洙¹ 斉藤裕¹ 石川智啓¹

所属機関： ¹厚生連高岡病院胸部外科

ページ範囲：P.715 - P.718

はじめに

　感染性腹部大動脈瘤はその早期診断に苦慮することが多く，またその治療成績は不良である^1,2）．筆者らは感染性腹部大動脈瘤に対して炎症の消退を待って待機手術を行い，良好な成績を得たので文献的考察を加えて報告する．