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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻5号

2003年05月発行

臨床経験

膵頭部に多発性囊胞を形成した慢性膵炎に対し,Frey手術が有効であった1例

著者: 櫻井康弘1 澤田隆吾1 鬼頭秀樹1 阪本一次1 柳善佑1 山下隆史1

所属機関: 1和泉市立病院外科

ページ範囲:P.731 - P.734

文献概要

はじめに

 慢性膵炎は膵実質の脱落と線維化が進行性に増強し,頑固な腹痛や膵内・外分泌機能の低下による消化吸収障害や糖尿病をきたす難治性の疾患である.内科的治療が優先されるが,制御困難な腹痛の持続や仮性嚢胞,胆道狭窄などの合併症,膵癌との鑑別が困難な症例に対しては外科的治療が行われる.今回,筆者らは胆道狭窄,主膵管拡張および膵頭部に膵石と多発性仮性嚢胞を形成した慢性膵炎に対し,Frey手術が有効であった1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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