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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻6号

2003年06月発行

特集 癌肝転移の治療戦略

転移性肝腫瘍に対する切除療法

著者: 梅北信孝1 田中荘一1 斎浦明夫1

所属機関: 1東京都立墨東病院外科

ページ範囲:P.747 - P.750

文献概要

 転移性肝癌に対する治療法として外科的切除が最も有効である.転移性肝癌は肝機能が正常で,大量の肝切除も可能である.適応としては肝転移巣がすべて切除できること,肝切除後の残肝機能が維持されることである.肺転移など他の転移巣があっても切除できれば肝切除の適応となる.大腸癌肝転移は多数個の例でも長期生存があり,両葉多発例でも切除の意義がある.残肝再発予防のために肝動注療法も行われる.胃癌肝転移も累積5年生存率は29%であり,切除の意義がある.Neuroendocrine tumorは腫瘍がslow growingであり,減量手術でもホルモン症状の軽減が得られることから予後良好とされる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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