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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻6号

2003年06月発行

特集 癌肝転移の治療戦略

99mTc-MIBI動注投与による肝動注化学療法の治療効果予測

著者: 佐口徹1

所属機関: 1東京医科大学八王子医療センター放射線科

ページ範囲:P.763 - P.766

文献概要

 転移性肝癌に対するリザーバー動注化学療法は必ずしも確立されたものではない.原因の1つに治療抵抗例の存在が挙げられる.筆者らはP糖蛋白関連性の多剤耐性腫瘍のイメージング製剤であるといわれている99mTc-MIBIをリザーバーから動注し,集積程度と治療効果との関連性について検討している.定量指標としてearly ratio(ER),delayed ratio(DR),retention index(RI)を算出している.これまでの結果,治療有効群では悪化群と比べER,DRは高値を示し,明らかな関連性を示した.転移性肝癌に対する99mTc-MIBI動注投与による評価は動注化学療法の治療効果予測に有用であると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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