文献詳細
私の工夫―手術・処置・手順
スリット付き痔核鉗子(大見式)による内痔核結紮術
著者: 大見良裕1 星加奈子1 大見琢磨1 城俊明2 深野雅彦3 長谷川信吾1
所属機関: 1大見クリニック 2城クリニック 3稲田登戸病院
ページ範囲:P.809 - P.810
文献概要
痔瘻の手術はMilligan&Morgan法(1937年)1)による結紮切除術が基本となり,Thomson(1975年)2)のanal cushion theoryが注目されるに従い,今日ではできるだけ肛門機能を温存する方向に変わってきている3~6).
今回,簡便で,肛門管上皮を温存し,内痔核を確実に結紮し,ほとんどの大きさの内痔核に対応できて,かつ術後出血の少ない内痔核の結紮法を,新しい鉗子(図1)を使用することによって可能にしたので,ここに報告する.
掲載誌情報