文献詳細
文献概要
文学漫歩
―太宰 治(著)―『新樹の言葉』―(1982年,新潮社 刊)
著者: 山中英治1
所属機関: 1市立岸和田市民病院外科
ページ範囲:P.811 - P.811
文献購入ページに移動 桜桃(サクランボ)が好きだ.姿も愛らしく美しいが,上品な甘みと酸味の調和した味もまた素晴らしい.しかし,高価で旬も限られている.「お父さんの子供の頃は缶詰しか食べてないのだから」と娘と争いながら食するのが我が家の梅雨時の年中行事である.「子供より親が大事,と思いたい」,太宰治の『桜桃』の有名な一節に共感する.
6月19日は「桜桃忌」.没後50年以上を経ても太宰の墓前には何百人ものファンが訪れる.実は私も太宰が好きだ.「太宰は麻疹みたいなものだ」と揶揄される.「いい歳をして太宰とサクランボが好き?」と言われても好きな物は好きだ.ついでに言えば,私は尾崎豊の歌とソフトクリームも好きだ.
6月19日は「桜桃忌」.没後50年以上を経ても太宰の墓前には何百人ものファンが訪れる.実は私も太宰が好きだ.「太宰は麻疹みたいなものだ」と揶揄される.「いい歳をして太宰とサクランボが好き?」と言われても好きな物は好きだ.ついでに言えば,私は尾崎豊の歌とソフトクリームも好きだ.
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