icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻6号

2003年06月発行

ここまで来た癌免疫療法・13

―臨床の場で今後の進展が期待される新規治療法―新規サイトカイン治療

著者: 高山卓也1 田原秀晃1

所属機関: 1東京大学医科学研究所先端医療研究センター外科・臓器細胞工学分野

ページ範囲:P.819 - P.822

文献概要

はじめに

 免疫反応にかかわる細胞から放出される蛋白質を一般にサイトカインといい,免疫反応,炎症反応,造血反応などの生体機能の制御や細胞の増殖,分化,抑制など生体の恒常性,そして癌細胞などを攻撃する抗腫瘍作用を持つ.サイトカイン療法とはこのサイトカインを全身または局所に投与することによって抗腫瘍免疫の増強を目的とする治療法である.表1に本邦で保険適用として認められているサイトカイン療法を挙げる.前稿1)ではこれらのサイトカイン療法の概略を述べた.本稿では悪性腫瘍を対象に最も広く行われているIL-2を用いたサイトカイン療法の現況と,今後臨床応用が期待されるIL-12とIL-18についての展望を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら