文献詳細
臨床報告 1
サーベイランスにより発見された遺伝性非ポリポージス大腸癌(HNPCC)の1例
著者: 西原政好1 藤本高義2 伊澤光2 金井俊雄1 冨田尚裕3
所属機関: 1市立柏原病院外科 2兵庫県立西宮病院外科 3関西労災病院外科
ページ範囲:P.839 - P.842
文献概要
遺伝性非ポリポーシス大腸癌(HNPCC)は若年に発症し,大腸多発癌,多臓器重複癌の発生などの特徴を有する遺伝性疾患である1).遺伝性疾患においては臨床医は詳細に病歴聴取を行い,その発端者を的確に診断し,第2,第3の癌の発生を予防するのみならず,近親者に対するサーベイランスも行う必要がある.今回,筆者らはサーベイランスにより発見されたHNPCCの1例を経験したので報告する.
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