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臨床報告 1
腫瘍切除を行い腸管を温存した回腸脂肪腫による成人腸重積の1例
著者: 岡田禎人1 鈴木勝一1 中山隆1 渡辺治1 伊与田義信1
所属機関: 1常滑市民病院外科
ページ範囲:P.851 - P.854
文献購入ページに移動成人型腸重積は全腸重積症例の5~10%と比較的稀な疾患で1),腫瘍や炎症などの器質的疾患を伴うことが多い2).良性腫瘍が原因疾患の場合その治療は腸重積の整復と腫瘍の切除であるが,ほとんどの報告例は腸切除を行っている.今回,筆者らは腹部CTによる術前診断に基づき,腸重積整復後,腫瘍切除を行い,腸管を温存することのできた回腸脂肪腫を原因疾患とする成人型腸重積の1例を経験したので報告する.腸重積整復後に腸管を温存し,腫瘍切除を行ったという回腸脂肪腫による成人腸重積の報告は自験例が初めてである.
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