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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻7号

2003年07月発行

特集 癌化学療法レジメンの選択とその根拠:乳癌・肺癌・甲状腺癌

甲状腺未分化癌に対する化学療法レジメン

著者: 中山貴寛1 芝英一1 塚本文音1 下村淳1

所属機関: 1大阪厚生年金病院乳腺・内分泌外科

ページ範囲:P.929 - P.933

文献概要

甲状腺未分化癌は診断後,平均3か月で死亡するといわれ,ヒト固形癌のなかで最も悪性度の高い腫瘍である.この疾患に対峙する際,集学的療法,とくに化学療法が最も重要な役割を果たしている.筆者らが行っているEP療法は,EAP療法をはじめとする種々のレジメと比較しても,その抗腫瘍効果に遜色がなく,骨髄抑制も比較的軽微であった.そのため長期にわたる治療が可能であり,生存期間の延長が得られた.治療を行ううえで,もうひとつ重要な点である患者のQOLもよく保たれており,EP療法は,現在,臨床応用されている化学療法のなかで,有用性・認容性・患者QOLの観点から最適な化学療法であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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