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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻7号

2003年07月発行

文献概要

特集 癌化学療法レジメンの選択とその根拠:乳癌・肺癌・甲状腺癌

甲状腺分化癌・低分化癌における化学療法の位置と役割

著者: 宮内昭1

所属機関: 1隈病院

ページ範囲:P.935 - P.939

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甲状腺分化癌・低分化癌に対する治療体系のなかで,選択すべき治療方法の優先順位は,一般的に手術,放射性ヨード療法,放射線外照射の順である.術後再発のリスクが高い症例や再発・遠隔転移症例には甲状腺ホルモン剤投与によるTSH抑制療法が併用される.この癌に対する化学療法に関する報告はきわめて少なく,かつそれらの報告においてもその有用性は限られたものでしかない.現状では,手術,放射性ヨード,外照射のいずれもが無効あるいは実施できず,しかもある程度進行が早い症例にのみ化学療法を試みることが許される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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