文献詳細
特集 癌化学療法レジメンの選択とその根拠:乳癌・肺癌・甲状腺癌
甲状腺悪性リンパ腫に対する化学療法レジメン
著者: 鈴木眞一1 菅野英和1 伊藤淳1 伊藤泰輔1 河原正典1 旭修司1 阿美弘文1 福島俊彦1 関川浩司1 竹之下誠一1
所属機関: 1福島県医科大学第2外科
ページ範囲:P.941 - P.945
文献概要
TLの治療方針としては,化学療法が第一選択であり,とくにCHOPやCHOP-likeのEpi-VEP療法を施行する.3コースでCRが得られない場合には,局所放射線照射を単独または化学療法併用で追加する.拡大根治手術は,予後を改善する根拠がないので行わない.ホジキン病にはABVD療法を行い,MALTリンパ腫に対しては,通常のCHOP療法か放射線療法か手術療法かいまだ確立していない.さらに抗CD20抗体を用いたモノクローナル抗体治療も考慮されるようになった.
以上,TLでは化学療法が第1選択の治療であり,CHOPおよびCHOP-likeレジメンに局所放射線療法を追加して行う.
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