文献詳細
特集 癌化学療法レジメンの選択とその根拠:乳癌・肺癌・甲状腺癌
文献概要
小細胞肺癌(SCLC)の治療についてレビューし,現在の標準的治療について概説した.小細胞肺癌は病期分類としてLD/ED分類が使用される.一側胸郭内に腫瘍が限局するLD-SCLCに対しては化学療法と放射線の併用療法が標準的とされており,化学療法としてはシスプラチン+エトポシド療法,放射線療法は化学療法と同時併用で早期から1日2回の加速多分割照射法で治療する方法が確立されている.一側胸郭をこえて腫瘍が進展するED-SCLCに対しては,わが国で開発されたイリノテカン+シスプラチン療法が新たな標準的治療法として確立されつつある.
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