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特集 癌化学療法レジメンの選択とその根拠:乳癌・肺癌・甲状腺癌
文献概要
非小細胞肺癌は他臓器癌と比較して予後不良であり,治療成績の改善のためにさまざまな治療法の検討が行われている.とくに化学療法は標準レジメンの確立に向けて種々の大規模臨床比較試験が行われている.その結果,現時点ではプラチナ製剤をベースとした新規抗癌剤を含む化学療法が標準レジメンと考えられている.現在はそれらのなかで投与時間,コスト,QOLや副作用などを考慮して併用新規抗癌剤を選択している段階である.術前・術後化学療法,高齢者,second lineの問題点も含め,肺癌化学療法の標準化に向けて現在進行中の臨床試験の結果が期待される.
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