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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻8号

2003年08月発行

特集 癌化学療法レジメンの選択とその根拠:消化器癌

肝癌に対する肝動注などの化学療法レジメン

著者: 波多野悦朗1 猪飼伊和夫1

所属機関: 1京都大学医学研究科消化器外科

ページ範囲:P.1065 - P.1069

文献概要

 肝動脈塞栓化学療法(TACE)は肝癌治療の重要な治療法の1つであり,手術,ablationに比べ局所制御能は劣るものの,適応範囲の広い治療法で手術,ablation治療後の多発再発時にも一般的に用いられている.最近の無作為化比較試験でTACEが生存率の延長に寄与することが明らかにされた.

 肝癌化学療法における最近の進歩は肝動脈注入化学療法であり,門脈腫瘍栓を伴う切除不能例に対し5-FUとCDDPまたはインターフェロン併用5-FU動注で良好な奏効率が報告されている.しかしながら,全身化学療法においては有効なレジメはなく,臨床試験として行われているにすぎない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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