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文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻8号

2003年08月発行

特集 癌化学療法レジメンの選択とその根拠:消化器癌

GIST再発例の化学療法レジメン

著者: 神田達夫1 大橋学1 中川悟1 畠山勝義1

所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科学分野

ページ範囲:P.1081 - P.1087

文献概要

 GISTはこれまで再発すると外科的切除以外には有効な治療法がなかった.最近,チロシンキナーゼの分子標的薬として開発されたメシル酸イマチニブ(グリベック(R))がGISTに対して高い効果を示すことが明らかにされた.米国における第Ⅱ相臨床試験では奏効率54%,1年生存率88%という結果であった.服用後の悪心,浮腫,筋肉痛,皮疹,白球球減少など,いくつか特徴的な副作用はあるものの,比較的容易に対応可能である.現在,効果が期待できる唯一の薬剤であり,イマチニブが再発GISTの第一選択薬と思われる.日本ではまだ保険適用でなく,使用は専門家による十分な情報提供のもと,慎重に行われなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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