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特集 癌と紛らわしい各領域の諸病変
文献概要
胆道良性疾患のなかには癌と紛らわしい像を呈するものがある.画像所見による癌との鑑別が困難である場合も多いが,解剖学的特異性から手術の大きさがまったく異なってくるため,良・悪性の鑑別は重要である.胆道癌(胆嚢,胆管,乳頭部)と紛らわしい疾患として胆嚢腺筋症,胆嚢炎,胆嚢(コレステロール)ポリープ,肝外限局型原発性硬化性胆管炎,胆管良性腫瘍,結核性リンパ節炎などを,超音波検査の画像所見を中心に実際の画像を呈示し概説した.画像所見と他の諸検査(生検,細胞診など)の総合的判断が必要となることも多く,今後さらなる画像診断法の進歩が期待される.
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