icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科58巻9号

2003年09月発行

文献概要

特集 癌と紛らわしい各領域の諸病変

癌と鑑別困難な胆道良性疾患

著者: 新田浩幸1 島田裕1 佐々木章1 佐々木亮孝1 斎藤和好1

所属機関: 1岩手医科大学第1外科

ページ範囲:P.1229 - P.1233

文献購入ページに移動
 胆道良性疾患のなかには癌と紛らわしい像を呈するものがある.画像所見による癌との鑑別が困難である場合も多いが,解剖学的特異性から手術の大きさがまったく異なってくるため,良・悪性の鑑別は重要である.胆道癌(胆嚢,胆管,乳頭部)と紛らわしい疾患として胆嚢腺筋症,胆嚢炎,胆嚢(コレステロール)ポリープ,肝外限局型原発性硬化性胆管炎,胆管良性腫瘍,結核性リンパ節炎などを,超音波検査の画像所見を中心に実際の画像を呈示し概説した.画像所見と他の諸検査(生検,細胞診など)の総合的判断が必要となることも多く,今後さらなる画像診断法の進歩が期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?