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特集 癌と紛らわしい各領域の諸病変
浸潤性膵管癌と紛らわしい疾患
著者: 河岡徹1 山本光太郎1 岡正朗1
所属機関: 1山口大学医学部消化器・腫瘍外科
ページ範囲:P.1235 - P.1241
文献購入ページに移動膵癌は一般的に豊富な線維性間質を有する乏血性の腫瘍であり,局所への強い浸潤や早期の段階での遠隔転移を認めることが多い.それらの点を踏まえて他の疾患との鑑別を早急かつ的確に行う必要がある.具体的に鑑別すべき疾患としては腫瘤形成性膵炎,島細胞腫瘍,腺房細胞癌,転移性膵癌などが挙げられる.
現在,膵癌を早期診断するために従来の腹部超音波,CT,MRCP,血管造影などの諸検査に加えて,FDG-PET,EUS-FNABなども有用な検査手段となってきている.これらを用いて多角的に膵癌と他の疾患を鑑別する必要がある.
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